Dの鳥篭
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春と風と友人と私@物語調
 先日のちょっとした会話から
幼い頃の、とある出来事を思い出した。



 私と友人は歩いている。


 今では舗装され、2斜線の道路。
此処がまだ、アスファルトでは無く、
でこぼこの土が剥き出しになっているだけの
車も滅多に通ら無い道路を。
 ほんの少し前とは違い、
周りは草木が生い茂り、風に揺れ
緑が溢れんばかりだ。


 私は少し眠そうに歩く。

 友人は鼻をすすりながら歩く。


 季節は、春。
まだ少し風が肌にひんやりと感じられ、
空気は特有の新鮮さを感じさせる、爽やかな朝。
 どうやら、友人が引いた
先日からの風邪は
未だ治ってはくれないらしい。

 しかし、友人はいつも通り元気だ。
私の様に、テンションに高低差が無く、
常にハイテンション、フラットなのだ。


 要するに、馬鹿である。
唯の馬鹿ではなく、この場合、
フラットであるが故、      常に馬鹿なのである。


 そんな、私と友人は歩いている。


 すると、友人は突然、
「ちょっと入って来る」と言い、
今来た道を小走りに戻って行く。
 不意に渡された荷物を持った私は、
何事かと不思議に思いはしたが、
足では追わず、目で追った。
 やはり、朝はテンションが低い。
奴は常に馬鹿である。


 馬鹿を連呼するが、消して悪い意味では無い。

 しかし、決して良い意味でも無い。


 私に目で追われる友人は、
数十メートル程、来た道を戻る。
そして突然、道を横に逸れる。
 周りは草木が生い茂る。
この道に横道と言える様な立派なものは
あまり無い---はずである。
 此の一連の行動自体が私には
理解できないのだが---馬鹿である。
奴には、横道が存在するらしい。

 ため息を付きながら、
漸く私も、ゆっくりと、
来た道を、奴を追う。

 近づくにつれて解った事は、
奴の逸れた其処には横道は無いと言う事。
 在るのは、50センチ強の長さ、
当時の私の腰辺りまである草と、
その中でしゃがみ込んでいる馬鹿。


 虫が苦手な私は友人を、少し待つ。


 周囲からは草木が風に揺れる音、
其れに負けじと聞こえる虫の鳴き声。
 爽やかである。此れ程に爽やかな情景を
奏でる一つである虫。其の姿があれとは
信じられる訳が無い。子供心に、そう思っていた。


 が、写メとプリクラは
信じてはいけ無い事を知った私は、
昔ほど虫が苦手では無くなった。


 虫が苦手だった私は友人を、もう少し待つ。


 眩しい日差しに、私に当たる、心地良い風。


 眩しい日差しに、今後、彼に当たるであろう、冷たい風。
 



 周りからは

 風の音と、虫の音と、プゥ











































 プゥ!?










 心地良く、黄昏る私の耳に入った奇怪な音。
耳を澄まして居た私は、其の方向へ振り返る。




































ブゥ!

















スッゲェ!スーパー出た!!!









 私の視線の中央に屈む---馬鹿。

 
 暫くして立ち上がった馬鹿は、万遍の笑みを浮かべて言った。

 「教科書とって」

 私は彼のランドセルから
"国語の教科書"を取り出し投げた。


 私の視界の中央から馬鹿が逃げる。


 そして、消える。


 どうやら転んだらしい。
きっとズボンに躓いたのだろう。


 































 なんで国語だぁ!?


 っぇえ!?











 当時も、今も、
私は国語が嫌いである。
馬鹿の尻拭いのせいでは無い。

 一つの文章中の表現から見受けられる事柄には
人数分だけ正解が在って良いはずである。

 決して正解が一つでは無いはずだ。






































 














 社会科の資料集だろうが!!!










 此の馬鹿は社会が嫌いだった。
確か当時の担任が社会科好きの口の臭いおっさんだった為である。






 そんな彼は、
留年の危機はあったが、
立派に4年間で情報科の大学を卒業した。

 私は彼から多くの事柄を学んだが、
彼から明確に教えを頂けた事は数少くないが、
この出来事で彼の口から次の様に教えて頂く事が出来た。















 "カラーの教科書は穴が痛い"




 立派な教訓である。

 













 





 


 
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この記事に対するコメント

なるほど・・・カラー印刷はこういう時に使えないわけですか・・・よもや印刷した人もまさかそんな行為に使用されようとは、あるいはそんなクレームをつけられようとは夢にも思わないでしょうが・・・
【2006/09/18 22:46】 URL | 記号士 #- [ 編集]

D少年
D少年、ランドセルを背負っていても、クールですね♪
かっこいいです。
ノートより教科書を選んだご友人は、男らしいですね。
これから、カラーの教科書を見る度に、素晴らしい教訓を思い出しそうです。
【2006/09/19 23:51】 URL | 白クマOL #- [ 編集]


美しい表現の中で鳴り響く「ブゥ」
小学何年生の時の話なのか、私は知りたい。
【2006/09/19 23:52】 URL | 鳩 #K0v2UoR6 [ 編集]

to;記号士
 赤ちゃんやヤギの口に含まれる危険はあっても
此の様な注意書きなどあるはずもありませんね。
 ましてや、印刷物とは言え、教科書ならばなおの事。

 "カラーは痛い"
冷静に推測すると、
この結論に至るまで、
何種か前例があったはずである。

 彼には本当に感服させられます。
私程度は、一般ピーポーなのでしょう。
【2006/09/23 02:58】 URL | D #yl2HcnkM [ 編集]

to;白クマ
 多分、ノート等と言うものは
持ち合わせていなかったのでしょう。
私達は常に"置勉"でしたので。
 漸く、言われて仕方なく教科書を
自宅から学校へ運ぶ途中だったのだと思われます。

 中2くらいまでは偶に
胡散臭いおじさんと私服警官
に良く声をかけられました。
【2006/09/23 03:11】 URL | D #yl2HcnkM [ 編集]

to;鳩
 確か学校にランドセルを使用と限定されていたのが
小学5年位だったはず、記憶では、おそらく小4だった気がする。

 最近買った中古車のクーラーが激しく匂う。
前オーナーは腋臭ではなかろうかと思う。
【2006/09/23 03:14】 URL | D #yl2HcnkM [ 編集]

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